[上海/シンガポール 15日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は15日、期日を迎える1年物中期貸出制度(MLF)融資をロールオーバーし、銀行システムへの流動性支援を強化した。金利は据え置いた。
1年物MLFを通じて金融機関に1兆4500億元(1999億2000万ドル)を供給したと発表した。金利は2.50%で変わらなかった。
人民銀行は、納税や国債発行などの短期要因に対処するため銀行システムの流動性を適切な水準に維持するための措置だとし、「同時に中長期のベースマネーを適切に供給する」と説明した。
ロイターが今週実施した調査では、市場関係者31人全員が満期到来分を上回る資金を供給すると予想していた。
8500億元相当のMLF融資が今月期限を迎えるため、差し引き6000億元の資金供給となる。
ただ市場関係者は、当局が金融緩和を行うのに人民元相場が引き続き主な制約要因になっていると指摘する。人民元は年初から対ドルで約5%下落し、アジア通貨の中でも下げが目立っている。
人民銀行はまた、期間7日のリバースレポで4950億元を供給した。金利は1.80%で変わらずだった。