[シドニー 30日 ロイター] - オーストラリア財務省の高官は、議会公聴会でプライスウォーターハウスクーパース(PwC)との100万豪ドルの監査契約を今年更新しない可能性を指摘した。
PwCは、企業の租税回避を取り締まる法律について政府と協議していた元パートナーが機密情報を同僚と共有していたことが明らかになり、動揺が広がっている。
同社を政府契約から締め出すべきとの声が上がる中、上院の公聴会で財務省幹部のスティーブン・ケネディ氏が「明らかに不愉快」であり、今年末に期限が切れる100万豪ドル近い監査契約を見直すと述べた。
一方で同氏は、外部の専門家に相談することは擁護し、利益相反が管理されている限り大規模な専門家集団を断ち切ることは意味がないとの認識を示した。