20日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:利食い先行も米国の経済活動再開を期待した流れに■前場の注目材料:KOA、20/3上方修正 営業利益14.65億円←10.9億円■カネカ、アビガン原薬生産、7月から■利食い先行も米国の経済活動再開を期待した流れに20日の日本株市場は、先週末の大幅上昇の反動もあり、利食い優勢の展開になりそうだ。
ただし、米国の経済再開を期待した流れの中、利食い一巡後は底堅さが意識されやすいだろう。
17日の米国市場では、NYダウが700ドル超の上昇となった。
トランプ政権が経済活動再開の指針を発表したほか、新型ウイルス治療薬の治験で良好な結果が報告されたことで期待感が広がった。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比95円安の19605円。
円相場は1ドル107円50銭台で推移している。
NYダウの700ドル超の上昇については、先週末の米先物の上昇で織り込まれており、朝方は利食い優勢の流れに向かいやすいところである。
また、国内で新型コロナウイルスの感染拡大が続いていることも、積極的な売買は手控えられやすいところではある。
一方で、米国ではトランプ政権が経済活動再開の指針を発表したことにより、物色の流れは経済活動の再開など出口戦略を意識した物色に向かっている。
日本についても同様の流れが期待されるところであろう。
物色の流れとしては、先週末の上昇においては指数インパクトの大きい値がさ株が指数をけん引した格好であった。
本日はこれら銘柄については利益確定の流れに向かう可能性はあるだろう。
しかし、足元ではTOPIXコア30の上昇が目立っており、コア銘柄に資金集中がみられており、日経平均型へのインデックスに絡んだ資金流入は続く可能性もある。
出口戦略を意識した物色の中であり、全体としては底堅さが意識されそうだ。
また、マザーズ銘柄なども先行して上昇している銘柄へは利食いもみられているが、循環物色が効いていることもあり、利食い一巡後の押し目買い意欲は強いだろう。
個人主体の需給状況は改善傾向にあるとみられるため、新型コロナに関連するであろう銘柄のほか、新サービスで需要が見込まれている銘柄、さらに直近IPO銘柄についても循環的な物色が意識されやすいとみられる。
■KOA、20/3上方修正 営業利益14.65億円←10.9億円KOA (T:6999)は2020年3月期業績予想の修正を発表。
売上高は従来の495.5億円から500.2億円、営業利益は10.9億円から14.65億円に上方修正している。
生産拠点の休業を行う等の影響が発生しつつあるが、日本、欧州、アジア地域における販売が好調だった。
また、円安で推移した影響もあり、計画を上回る。
■前場の注目材料・日経平均は上昇(19897.26、+607.06)・NYダウは上昇(24242.49、+704.81)・ナスダック総合指数は上昇(8650.14、+117.78)・SOX指数は上昇(1705.64、+14.77)・VIX指数は低下(38.15、-1.96)・日銀のETF購入・日米欧の大型財政出動・株安局面での自社株買い・来期の業績回復期待・中外炉 (T:1964)全固体電池向け電解質製造装置に参入、実験機を一部納入・コマツ (T:6301)インドネシアに新施設、農林機械の操作教授・カネカ (T:4118)アビガン原薬生産、7月から・KDDI (T:9433)携帯3社、iPhone SE、発売延期・日産自 (T:7201)医療現場を支援、フェースシールドなど、内外工場で生産・ローム (T:6963)コンデンサー容量10分の1、車載用電源回路技術を開発☆前場のイベントスケジュール・07:45 NZ・1-3月期消費者物価指数(10-12月期:前年比+1.9%)
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