[シンガポール 2日 ロイター] - シンガポール政府は、米新興企業イート・ジャストに人工鶏肉の販売を許可した。
販売許可を出したのはシンガポールが初めて。共同創業者のジョシュ・テトリック最高経営責任者(CEO)によると、人工鶏肉はナゲット状で販売、「かなり近いうちに」シンガポールのレストランで提供し始める予定で、価格は高級鶏肉並みになるという。
健康や動物愛護、環境保護への意識から代替肉の需要が急拡大している。スーパーでは、ビヨンド・ミートやインポッシブル・フーズ、クォーンの人工肉が売られ、レストランでは代替肉を使った料理を提供されるようになった。
人口570万人のシンガポールは現在、食料自給率が10%程度。政府はハイテク農業や新たな食料生産方法を支援し、向こう10年で自給率を引き上げる野心的な計画を打ち出している。
イート・ジャストによると、人工鶏肉はシンガポールで生産する。また、すでに米国で販売しているムング豆を原料とする卵の代替品も生産し始める計画だという。
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