■業績見通し
1. 2023年6月期の業績予想
2023年6月期の業績についてアーバネットコーポレーション (TYO:3242)は、売上高を前期比2.0%増の20,000百万円、営業利益を同3.5%増の2,300百万円、経常利益を同3.2%増の2,050百万円、親会社株主に帰属する当期純利益を同2.7%増の1,350百万円と増収増益を見込んでいる。
「不動産事業」の伸びが増収に寄与する見通しである。
販売戸数は586戸(前期比72戸減)を計画しており、戸数は前期比で減少するものの、利益極大化のために販売決定を遅らせたことや都心の優良物件が含まれていることにより増収増益を確保する見通しである。
2. 弊社の見方
弊社でも、販売計画586戸のうち、すでに495戸が契約済み(2022年8月4日時点)となっていることから、同社の業績予想の前提には一定の裏付けがあると見ている。
ただ、前期のように建設工期の遅れ等が期ずれにつながる可能性には注意が必要である。
特に、世界的なサプライチェーン混乱による建設資材の供給不安などは決して軽視できないリスク要因として念頭に入れて置くべきであろう。
最大の注目点は、東京都心での用地取得が困難な状況が継続するなかで、いかに将来に向けてパイプラインの積み上げを推進していくかにある。
引き続き、新たに開始したZEH仕様マンション開発の動向などにも注目したい。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
1. 2023年6月期の業績予想
2023年6月期の業績についてアーバネットコーポレーション (TYO:3242)は、売上高を前期比2.0%増の20,000百万円、営業利益を同3.5%増の2,300百万円、経常利益を同3.2%増の2,050百万円、親会社株主に帰属する当期純利益を同2.7%増の1,350百万円と増収増益を見込んでいる。
「不動産事業」の伸びが増収に寄与する見通しである。
販売戸数は586戸(前期比72戸減)を計画しており、戸数は前期比で減少するものの、利益極大化のために販売決定を遅らせたことや都心の優良物件が含まれていることにより増収増益を確保する見通しである。
2. 弊社の見方
弊社でも、販売計画586戸のうち、すでに495戸が契約済み(2022年8月4日時点)となっていることから、同社の業績予想の前提には一定の裏付けがあると見ている。
ただ、前期のように建設工期の遅れ等が期ずれにつながる可能性には注意が必要である。
特に、世界的なサプライチェーン混乱による建設資材の供給不安などは決して軽視できないリスク要因として念頭に入れて置くべきであろう。
最大の注目点は、東京都心での用地取得が困難な状況が継続するなかで、いかに将来に向けてパイプラインの積み上げを推進していくかにある。
引き続き、新たに開始したZEH仕様マンション開発の動向などにも注目したい。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)