以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家Hama氏(ブログ「実践で学ぶ、負けない現代株式投資」を運営)が執筆したコメントです。
フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2017年9月28日8時に執筆
「実践で学ぶ、負けない現代株式投資」のHamaでございます。
■配当権利落ちをクリアし、年度折り返しの業績相場へ
お彼岸も過ぎて、秋相場がやってきました。
権利落ち日の27日は、朝方にやや売りが先行して押したものの、権利落ち分約130円を越える売り物は出ず、以前よりブログで指摘してきた、直近の強弱の境目となる20,200円を維持。
私は、朝方日経平均が20,200円に近づく場面をチャンスと見て、ブログで書いた通り、個別に押していた有望な数銘柄を拾うことができました。
27日は後場にかけては堅調に推移し、実質的にプラスを維持した形で年度折り返しの相場へと移行しています。
9月上旬19,800円台の段階で「彼岸底は無くなった」とし、20,200円までは時間の問題としてきましたが、現段階では想定通りの動きとなっています。
「10月総選挙までに、アベノミクス最高値21,000円が視野に入る」としておきましたが、さてはて、どうなるか?今後の見通しに触れておきたいと思います。
■10月以降、日米ともに業績相場へ
米国は高値保合いが続いていますが、昨日発表された米2Q (4-6月・第2四半期)GDP確報値は、小幅ながら8月発表の改定値からも上方修正され、年度前半の米景気拡大が確認されました。
28日のS&P500は市場最高値を更新しています。
米国は10月上旬から3Q(7-9月・第3四半期)決算シーズンに突入します。
2Qに関してはEPS(1株利益)の増益率は予想を上振れして着地しており、ハリケーン「ハービー」と「イルマ」の影響がどの程度膨らむかによって違ってきますが、ベースとしては「極めて堅調」と言え、再び企業業績に視線が向かう「業績相場」がやってきます。
日本も米国に続いて10月後半からは2Q(中間)決算が続々と発表されますが、先日発売された会社四季報では、「独自増額」の見出しが6月の段階に比べ倍以上となっており、年度後半に向け良好な企業業績を織り込み始めることになりそうです。
※「独自増額」とは、四季報担当者が会社側予想と異なる増額予想をしていることを示す「見出し」です。
直近の話題は「衆院解散」と「希望の党」台頭による野党再編で、永田町のゴタゴタ感は増しており、また10月に入ると11月決算のファンドによる45日前ルールなどもありますが、当面は北朝鮮がレッドラインに近づかない限り、底堅い展開が想定されるのではないでしょうか。
■「新高値平均」から直近の相場を見ると?
そんな中で本日紹介するのは、タイトルにも書いた「新高値」から相場を読み解く方法です。
私Hamaは、これまでの投資経験から東証1部の「新高値銘柄数」の平均値を、独自の「株式指標」として日々モニターしていますが、ここ数日で東証1部の新高値銘柄数平均値が急激に上昇しており、27日の大引け時点で、新高値15日平均が180を突破してきました。
ひとつの目安として、新高値15日平均が150を超えてきたら株価上昇の勢いは弱まってきます。
さらに、上記が200を超えてきたら、株価は一旦ピークとを迎える可能性が高まります(「保合い」か「調整」に移行する可能性が高い)。
加えて、新高値45日平均が150を超えてきたら、さらに上昇の勢いは弱まります。
28日時点の新高値45日平均は、134.7。
過去のデータからすると、ここから15営業日前後で新高値45日平均が150~170に達すると思われ、ちょうど衆院選投開票のタイミングと重なることになります。
上記視点から言えば、現在の日経平均株価は、衆院選に向けた株高を睨んでちょうどよい塩梅にあるとも言えます。
最後に、気になる点を1点。
前回の配信でも触れましたが、裁定買い残が急速に積みあがっています。
9月8日に1.3兆円後半であった裁定買い残は、その後11日連続で増加しており、今週火曜日時点においては、私の独自推定値で2.2兆円付近にまで増加しています。
最新の投資部門別売買動向を見ても、株価との比較で言えばやや意外な数値も見られるため、衆院選に向けて様々な思惑から「需給」環境が変化していると見られます。
投機筋は「需給」を見ながら仕掛けてきますが、株価上昇に伴って、需給環境の一部は徐々に悪化しているとも言えますので、引き続き相場全体をバランス良く見渡しながら、個別銘柄を見ていく必要がありそうです。
本日触れました「新高値平均」や「裁定残の変化」等については、当ブログにてチャートやグラフを交えて解説していますので、お時間のある方は、是非、ブログまで遊びに来てください。
投資は「森を見て、木を見る」ことが極めて重要。
日々の指標から相場の姿を読み取り、全体相場を把握した上で、個別の銘柄を吟味することです。
当ブログでは投資初心者の方のために、「森を見る」ための力を養う「基礎投資学習ツール」と有望な個別銘柄を毎日を抽出する「Stocks」用意しています。
「基礎投資学習ツール」は、全体相場の天底を判定するなどの実践的な機能も備えていますので、興味のある方はブログ「実践で学ぶ、負けない現代株式投資」からお問い合わせください。
それでは、「実践で学ぶ、負けない現代株式投資」ブログにてお待ちしております。
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執筆者名:Hama
ブログ名:実践で学ぶ、負けない現代株式投資
フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2017年9月28日8時に執筆
「実践で学ぶ、負けない現代株式投資」のHamaでございます。
■配当権利落ちをクリアし、年度折り返しの業績相場へ
お彼岸も過ぎて、秋相場がやってきました。
権利落ち日の27日は、朝方にやや売りが先行して押したものの、権利落ち分約130円を越える売り物は出ず、以前よりブログで指摘してきた、直近の強弱の境目となる20,200円を維持。
私は、朝方日経平均が20,200円に近づく場面をチャンスと見て、ブログで書いた通り、個別に押していた有望な数銘柄を拾うことができました。
27日は後場にかけては堅調に推移し、実質的にプラスを維持した形で年度折り返しの相場へと移行しています。
9月上旬19,800円台の段階で「彼岸底は無くなった」とし、20,200円までは時間の問題としてきましたが、現段階では想定通りの動きとなっています。
「10月総選挙までに、アベノミクス最高値21,000円が視野に入る」としておきましたが、さてはて、どうなるか?今後の見通しに触れておきたいと思います。
■10月以降、日米ともに業績相場へ
米国は高値保合いが続いていますが、昨日発表された米2Q (4-6月・第2四半期)GDP確報値は、小幅ながら8月発表の改定値からも上方修正され、年度前半の米景気拡大が確認されました。
28日のS&P500は市場最高値を更新しています。
米国は10月上旬から3Q(7-9月・第3四半期)決算シーズンに突入します。
2Qに関してはEPS(1株利益)の増益率は予想を上振れして着地しており、ハリケーン「ハービー」と「イルマ」の影響がどの程度膨らむかによって違ってきますが、ベースとしては「極めて堅調」と言え、再び企業業績に視線が向かう「業績相場」がやってきます。
日本も米国に続いて10月後半からは2Q(中間)決算が続々と発表されますが、先日発売された会社四季報では、「独自増額」の見出しが6月の段階に比べ倍以上となっており、年度後半に向け良好な企業業績を織り込み始めることになりそうです。
※「独自増額」とは、四季報担当者が会社側予想と異なる増額予想をしていることを示す「見出し」です。
直近の話題は「衆院解散」と「希望の党」台頭による野党再編で、永田町のゴタゴタ感は増しており、また10月に入ると11月決算のファンドによる45日前ルールなどもありますが、当面は北朝鮮がレッドラインに近づかない限り、底堅い展開が想定されるのではないでしょうか。
■「新高値平均」から直近の相場を見ると?
そんな中で本日紹介するのは、タイトルにも書いた「新高値」から相場を読み解く方法です。
私Hamaは、これまでの投資経験から東証1部の「新高値銘柄数」の平均値を、独自の「株式指標」として日々モニターしていますが、ここ数日で東証1部の新高値銘柄数平均値が急激に上昇しており、27日の大引け時点で、新高値15日平均が180を突破してきました。
ひとつの目安として、新高値15日平均が150を超えてきたら株価上昇の勢いは弱まってきます。
さらに、上記が200を超えてきたら、株価は一旦ピークとを迎える可能性が高まります(「保合い」か「調整」に移行する可能性が高い)。
加えて、新高値45日平均が150を超えてきたら、さらに上昇の勢いは弱まります。
28日時点の新高値45日平均は、134.7。
過去のデータからすると、ここから15営業日前後で新高値45日平均が150~170に達すると思われ、ちょうど衆院選投開票のタイミングと重なることになります。
上記視点から言えば、現在の日経平均株価は、衆院選に向けた株高を睨んでちょうどよい塩梅にあるとも言えます。
最後に、気になる点を1点。
前回の配信でも触れましたが、裁定買い残が急速に積みあがっています。
9月8日に1.3兆円後半であった裁定買い残は、その後11日連続で増加しており、今週火曜日時点においては、私の独自推定値で2.2兆円付近にまで増加しています。
最新の投資部門別売買動向を見ても、株価との比較で言えばやや意外な数値も見られるため、衆院選に向けて様々な思惑から「需給」環境が変化していると見られます。
投機筋は「需給」を見ながら仕掛けてきますが、株価上昇に伴って、需給環境の一部は徐々に悪化しているとも言えますので、引き続き相場全体をバランス良く見渡しながら、個別銘柄を見ていく必要がありそうです。
本日触れました「新高値平均」や「裁定残の変化」等については、当ブログにてチャートやグラフを交えて解説していますので、お時間のある方は、是非、ブログまで遊びに来てください。
投資は「森を見て、木を見る」ことが極めて重要。
日々の指標から相場の姿を読み取り、全体相場を把握した上で、個別の銘柄を吟味することです。
当ブログでは投資初心者の方のために、「森を見る」ための力を養う「基礎投資学習ツール」と有望な個別銘柄を毎日を抽出する「Stocks」用意しています。
「基礎投資学習ツール」は、全体相場の天底を判定するなどの実践的な機能も備えていますので、興味のある方はブログ「実践で学ぶ、負けない現代株式投資」からお問い合わせください。
それでは、「実践で学ぶ、負けない現代株式投資」ブログにてお待ちしております。
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執筆者名:Hama
ブログ名:実践で学ぶ、負けない現代株式投資