21日のドル・円相場は、東京市場では104円20銭から103円75銭まで反落。
欧米市場でドルは一時103円52銭まで売られたが、103円82銭で取引を終えた。
本日24日のドル・円は、主に103円台後半で推移か。
米長期金利の上げ渋りや9月貿易収支の改善が予想されていることから、リスク選好的なドル買いはやや抑制される見込み。
24日に日本の9月貿易収支が発表される。
参考となる9月上中旬分の貿易収支は+2965億円となっており、月間の貿易収支は+3661億円程度の黒字が予想されている。
8月実績の-192億円との比較で収支は改善する見込み。
9月の輸出額は前年比10%超の減少となる可能性が高いが、エネルギー価格の下落によって輸入金額は前年比20%超の減少が予想されており、貿易赤字にはならない見込み。
市場関係者の間からは、「世界経済のすみやかな回復は期待できず、成長鈍化の可能性があることから、輸出額は今後さらに減少する可能性がある」との声が聞かれている。
何らかの事情でエネルギー価格が大幅に上昇した場合、日本の貿易収支は再び赤字となる可能性がある。
この場合、国内総生産(GDP)の伸び率は鈍化し、円安でも株安となる可能性がある。