[ストックホルム 10日 ロイター] - バルカン半島地域で通信・メディア事業を展開するユナイテッド・グループは、同社の通信基盤で主に使っている中国通信機器大手・華為技術(ファーウェイ)の機器について、一部もしくは全てを他社製に切り替えることを検討している。
ファーウェイの通信機器が中国政府によるスパイ活動に利用されている可能性を疑う米政府からの圧力を背景に、欧州各国の政府も中国製の高速大容量規格「5G」通信機器への規制を強めている。
投資ファンドのBCパートナーズ傘下にあるユナイテッド社は、ブルガリアやクロアチア、スロベニア、ギリシャ、セルビアなど複数の国で、携帯電話やケーブルテレビなどの通信事業を手掛けている。
東欧やバルカン地域の多くの携帯通信事業社の間では、ノキアやエリクソンよりも安価なファーウェイの通信機器が以前から使われている。
BCパートナーズの共同出資者で、ユナイテッド社の会長を務めるニコス・スタソプーロス氏は、ロイターに対し「米政府に認証された機器へ段階的に切り替えることは正しいアプローチであり、検討していることの1つだ」と語った。
市場調査会社のデローロによると、2020年における世界の通信機器の売上高で、ファーウェイのシェアは31%と、逆風下でも首位を維持した。
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