[12日 ロイター] - 中国電子商取引最大手アリババ・グループ傘下、金融会社アント・グループは12日、胡暁明(サイモン・フー)最高経営責任者(CEO)が退任すると発表した。後任には井賢棟(エリック・ジン)会長が就く。
規制当局は同社などに銀行並みの規制や資本要件を課そうと強い圧力をかけており、アントは金融持ち株会社への移行計画を進めている。当局の圧力を受け、アントが昨年予定していた世界最大の新規株式公開(IPO)は頓挫していた。
アントは2019年からCEOを務めていた胡氏の退任について、個人的な理由と説明したが、詳細は明らかにしていない。
井氏は会長職にもとどまるという。