[香港 7日 ロイター] - 中国インターネットサービス大手の騰訊控股(テンセント・ホールディングス)傘下の対話アプリ「微信(ウィーチャット)」が、大学生が参加するLGBT関連のアカウント数十件を削除した。インターネット上の情報に関する規則に違反したことが理由としている。これを受け、性的少数者関連コンテンツへの検閲懸念が台頭した。
複数のLGBTグループのメンバーがロイターに明らかにしたところによると、彼らのアカウントが6日夜にアクセスできなくなった。その後、全てのコンテンツが削除されたことが分かったという。
あるグループのアカウント管理者は「多くのメンバーに同時に問題が起こった。事前に警告などなく検閲された」と語った。
ロイターが問題のアカウントにアクセスしてみたところ、「(当該グループは)中国のインターネット上で公開情報を提供するアカウント管理規則に違反した」というウィーチャットの通知が表示されたり、検索結果に表示されなかったりした。
ウィーチャットにメールで問合せをしたが、現時点で回答はない。