[上海 17日 ロイター] - 中国共産党の機関紙、人民日報は17日、有名人などのファンによるインターネット上での非理性的で望ましくない行動は社会経済的、文化的な秩序を阻害するものであり、対処して是正すべきとする論説を掲載した。
「有名人をフォローするのは個人の選択だが、最低ラインや境界を越えるべきではない」と論じた。
同紙はまた、中国規制当局は4000を超えるソーシャルメディアの不正アカウントを閉鎖し、当局がネガティブで有害と見なす15万件以上の情報を削除するとともに、特定のグループやトピックを閉鎖するなど、「望ましくないファン文化の是正」で一定の成功を収めているとした。
一方、ファンのグループには「資本と利益の絡み合った連鎖」や拝金主義を含む「好ましくない傾向」など、統治にとって大きな課題があるとし、ファングループの多くは前向きな指導を必要とする10代の若者で構成されていると指摘。
「次のステップは引き続き規制を強化し、最低ラインを越えた者が代償を払い、違法に利益を追求した者が罰せられるような長期的なメカニズムを形成することだ」と論じた。
中国国営メディアはここ数週間に、オンラインプラットフォームに有名人の過剰なプロモーション抑制を求めたり、ゲームやアルコールなどの業界の取り締まりを求める論説を掲載している。