[北京 25日 ロイター] - 中国国防省は25日、米海軍の駆逐艦が台湾総統選後に初めて台湾海峡を通過したことについて、挑発行為だと非難した。
国防省報道官は定例会見で「米国の軍艦と航空機が中国の玄関先でトラブルと挑発を引き起こし、中国周辺の海域・空域で大規模かつ高頻度の活動を行っている」と述べた。
米海軍は24日、駆逐艦ジョン・フィンが台湾海峡の「沿岸国の領海を超えた」国際水域を通過したと発表した。
同報道官は、駆逐艦を追い払った中国の対応は「正当かつ妥当で、専門的で抑制されたものだった」と指摘。中国軍は今後も台湾海峡周辺で訓練の一環として定期的に「関連する軍事活動の編成を続ける」と述べた。
アナリストは台湾の頼清徳・次期総統が就任する5月に向けて、頻繁に演習が行われると予想している。
同報道官は、中国の新国防相に任命された董軍氏が米国側と会談する可能性はあるかとの質問に「(中国は)あらゆるレベルでの二国間対話にオープンな態度を示している」と述べたが、会談予定があるかには触れなかった。