Inti Landauro Catarina Demony
[マドリード 29日 ロイター] - スペインの人権団体CEARは29日、保護を求める難民数百人がマドリードの空港に滞留し、密集した場所に劣悪な環境で寝起きしているとロイターに明らかにした。
昨夏からバラハス空港に到着して国際保護を求める難民が増加しているといい、広報担当者は「昨年12月に状況は持続不可能になった。人々は床にマットレスを敷いて寝ており、時には1枚に複数の人が寝ている。トコジラミやゴキブリが出ている」と述べた。
同担当者は、今週時点の正確な滞留者数は把握していないとしつつ、先週時点では最大400人で「さらに毎日次々と到着している」と語った。
CEARによると、大半はセネガル、マリ、赤道ギニア、モロッコなどのアフリカ諸国からだが、コロンビアやベネズエラからも到着している。ビザを持っていなかったり必要な書類がそろっていなかったりするため、入国審査を待つ必要があるという。
CEARは問題の原因として、通訳の不足や、審査に10─20日を要することなどを挙げた。