Foo Yun Chee
[ブリュッセル 19日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州委員会で産業政策などを担当するティエリー・ブルトン委員は19日、中国の字節跳動(バイトダンス)傘下の短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」について、子どもの保護と広告の透明性の確保を目的とするオンラインコンテンツに関する規則に違反したかどうか調査を行うと明らかにした。
ブルトン委員はTikTokのリスク評価報告と情報提供要請への返答を分析した結果、決定したとし、ロイターの報道を確認した。
EUのデジタル サービス法(DSA)は17日から全てのオンラインプラットフォームが適用対象となる。特に重点が置かれているのは巨大IT企業のプラットフォームと検索エンジンで、違法コンテンツと公共の安全へのリスクに関し対策の強化が義務付けられている。
TikTokのDSA法違反が認められた場合、親会社のバイトダンスには世界の売上高の最大6%の制裁金が科される可能性がある。
TikTokはプラットフォームを利用する若者の安全を守るために引き続き専門家と業界と協力していくとし、欧州委にこの取り組みの詳細を説明したいと述べた。
欧州委によるDSA法に基づく調査は、昨年12月の米実業家イーロン・マスク氏が率いる米短文投稿サイトX(旧ツイッター)に次いで2件目となる。