[香港 7日 ロイター] - 香港のキャセイ・パシフィック航空 (HK:0293)は7日、容疑者の中国本土への引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正を巡る激しいデモの影響が出始めていると明らかにした。
高級ホテル「ザ・ペニンシュラ」を運営する香港上海ホテルズ (HK:0045)も、業績悪化への懸念を示した。
上半期決算を発表したキャセイによると、7月の旅客数は減少。旅行者は予約を入れることもためらっているという。
5日のストで200以上の航空便がキャンセルされたが、今週末も空港でデモが予定されており混乱が生じる可能性がある。
香港上海ホテルズのクレメント・クォック最高経営責任者(CEO)も、デモが観光客や経済全般に与える影響を懸念。決算書類で「香港での事業が収入に占める割合を踏まえ、この政治的不透明感による業績への影響を懸念している」と説明した。
香港を訪れる観光客は中国本土などを中心に大幅に減少し、ホテルの稼働率が低下した。英国、日本、シンガポール、オーストラリアは激しいデモを受けて旅行者に注意を促している。