[ベルリン 6日 ロイター] - メルケル独首相の後任候補とされる与党・キリスト教民主同盟(CDU)のアンネグレート・クランプカレンバウアー党首は、メルケル氏が2021年の任期前に退任する理由は何もないとの考えを示した。
メルケル氏とクランプカレンバウアー氏は、党内の批判に直面している。10月に行われた東部テューリンゲン州の州議会選でCDUが議席を大きく減らしたことを受けて、同党のフリードリヒ・メルツ氏は、メルケル氏を激しく攻撃した。同氏は、現在の形での連立を2021年の総選挙まで続けることは不可能だとの考えを示している。
かつてのメルケル氏の「宿敵」とされるメルツ氏は、昨年12月のCDU党首選でクランプカレンバウアー氏に僅差で敗れた。
クランプカレンバウアー氏は、南ドイツ新聞とのインタビューで、メルケル氏が任期まで現職にとどまることを望んでいると強調した。7日付の同紙に掲載されるインタビュー内容が事前に公表された。
一連の失言や地方選の敗北を受けてCDU内では、クランプカレンバウアーがメルケル氏の後任にふさわしいかどうか、疑問が広がっている。