[香港 3日 ロイター] - 英金融大手HSBC (L:HSBA) (HK:0005)は3日、香港の現金自動預払機(ATM)設置施設19カ所の週末と祝祭日の夜間サービスを停止すると発表した。政府への抗議活動が続く中、この2日前に同行の一部の支店とATMが攻撃されたことが背景にある。
HSBCにとって香港は、2019年上期の税引き前利益125億ドルの半分強を占める最重要市場。香港を6カ月以上揺さぶっている暴力的な反政府デモで、中国政府と関係があるとみられる企業の店舗が襲撃される中、同行は12月半ばまで直接標的にされることはほぼなかった。
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しかしその後、抗議活動支援の資金調達に反対する当局の活動にHSBCが加担しているとして、一部の抗議者の怒りを買った。同行は当局とのかかわりを強く否定している。
HSBCは声明で、予防的措置として、抗議活動が激しい地区のATM設置施設19カ所を金、土、日曜日、および祝日とその前日、午後8時から午前6時まで閉鎖すると説明した。
同行は2日、元日とクリスマスイブに行われた抗議活動で襲撃された支店2カ所と、ATMを設置している屋内施設7カ所を閉鎖している。