[18日 ロイター] - 中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]の弁護団は、米検察当局が英金融大手HSBCホールディングス (L:HSBA)による米政府が科した対イラン制裁違反の事実を見逃したと批判した。その背景には、米当局によるファーウェイ捜査にHSBCが協力するという見返りがあったと主張した。
ファーウェイ弁護団がニューヨーク州ブルックリン地裁に提出した2月10日付の文書で判明した。ロイターは18日に文書を入手した。
弁護団は「米当局は、HSBCによる違法行為を見逃すことに同意し、同行の処罰や同行幹部の起訴、同行への監視強化を行わなかった」と主張。
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その引き換えに「HSBCは、ファーウェイをHSBCによる制裁違反の黒幕と決めつけようとする米政府の試みに協力することや、米当局のファーウェイ捜査に証人を提供することに合意した」とした。
米当局は昨年、銀行を介した不正行為や米のイラン制裁違反、司法妨害でファーウェイを起訴。ファーウェイは今月、企業秘密窃取の疑いなどでも追起訴された。
米当局によると、ファーウェイと同社の孟晩舟最高財務責任者(CFO)は、イランで活動するダミー会社とみられるスカイコム・テックとの関係を偽って申告し、HSBCなどの国際銀行を欺いたとされる。