[上海 26日 ロイター] - 中国北西部の内モンゴル、新疆ウイグル両自治区と南西部の四川省は、新型コロナウイルスによる健康へのリスクが後退したとして、警戒レベルを引き下げた。政府系メディアが報じた。
中国は公衆衛生上の緊急事態への警戒レベルを4段階に分けており、それによって各地域の対応策が分かれる。
国営新華社が26日に伝えたところによると、四川省は警戒レベルを最も深刻な「I」から「II」に、内モンゴル自治区は「I」から「III」に変更すると発表した。
四川省はすべての地域で業務を再開すると同時に、なお「高リスク」とみなされる地域では的を絞った防止・抑制計画をまとめることを義務付ける方針を示した。
新疆ウイグル自治区も、新たな感染者が7日連続で確認されなかったことを受けて警戒レベルを「I」から「II」に緩めた。地元の公式ニュースポータルが26日に伝えた。
中国では過去数日間に、甘粛、雲南、広東、貴州、安徽などの省が警戒レベルを引き下げている。
南東部の福建省などでは、感染拡大防止策として車両の通行を制限するため道路に設置された障害物を撤去する動きも出ている。
世界保健機関(WHO)は、中国での新型ウイルス流行のピークは1月23─2月2日だったとの見方を示している。
中国国家発展改革委員会(NDRC)高官は25日、新型ウイルスの感染拡大阻止には地域ごとの状況に応じた措置を講じる必要があると指摘し、低リスクとみなされる地域では「通常の生産や日常生活を完全に復旧させる」必要があるとの見方を示した。