[22日 ロイター] - 米石油サービス大手ベーカー・ヒューズ (N:BKR)が22日に発表した第1・四半期決算は、原油価格が80%急落したことを受け掘削装置と油田開発サービスの需要が急減し、約102億ドルの損失を計上した。
売上高は前年同期比3%減の54億3000万ドル。リフィニティブがまとめたアナリスト予想平均の56億3000万ドルに届かなかった。
同社帰属の純損失は102億1000万ドル。前年同期は3200万ドルの利益を計上していた。調整後の1株当たり利益は0.11ドルと、市場予想とほぼ一致した。
シモネリ最高経営責任者(CEO)は声明で「原油・天然ガスの需要供給見通しは不透明となっている」とした。
同社は13日、第1・四半期に150億ドルの減損処理を行うと表明。2020年の設備投資を当初計画から20%削減する方針も明らかにした。
ただ、ベーカー・ヒューズには1億5200万ドルのフリーキャッシュフローがあることから、アナリストの間では大きな懸念は広がっていない。投資会社チューダー・ピッカリング・ホルトのアナリストは「長期的に見ればエネルギー関連の技術とサービスは重要なため、ベーカー・ヒューズはこの困難な時期が終われば立ち直る」とした。
ベーカー・ヒューズの株価は年初から約50%下落している。