[メキシコ市 26日 ロイター] - メキシコの国家統計局が26日に発表した第1・四半期の国内総生産(GDP)確報値(季節調整済み)は前期比1.2%減となり、速報値の1.6%減から上方改定された。
新型コロナウイルスの危機が経済に影響し始めた第1・四半期は、製造業とサービス業の落ち込みを農業と林業などが一部相殺した。
2019年第4・四半期GDPは0.6%減と、前回発表の0.1%減より大幅に落ち込んだ。第3・四半期と第2・四半期はともに0.2%減だった。第1・四半期は0.2%増だった。全て前回発表の0.1%減から改定された。
メキシコは3月下旬まで封鎖措置を導入しなかった。新型ウイルスのパンデミック(世界的大流行)の悪影響は第2・四半期に顕著に表れる見込みだ。
封鎖措置によりメキシコ経済の主要部門はほぼ停滞した。アナリストは今年のGDPが10%前後落ち込むと試算している。
第1・四半期GDPの内訳は、農業、林業、水産業、鉱業を含む第1次産業が前期比1.7%増。製造業などの第2次産業は1.2%減だった。サービス部門を含む第3次産業は0.9%減だった。
第1・四半期GDPの前年同期比(季節調整前)は1.4%減と、速報値の1.6%減から0.2%ポイント上方改定された。