[30日 ロイター] - 米石油大手コノコフィリップス (N:COP)は30日、新型コロナウイルス流行に伴う原油安を受けた生産量削減について、第3・四半期の削減幅は第2・四半期のほぼ半分の水準になり、9月末までには生産量がおおむね回復するとの見方を示した。
新型コロナの感染防止策として各地でロックダウン(都市封鎖)が導入されたことから、燃料需要が急減。原油価格が41%下落する中、同社は4月、生産量のおよそ3分の1を削減した。
その後の原油価格の持ち直しを背景に、同社は6月に入ると生産の削減ペースを一部落としている。
同社の第2・四半期の総生産量(リビア除く)は24%減少した。
同日発表した第2・四半期決算は、調整後の1株当たり損益が0.92ドルの赤字で、赤字額はアナリストの平均予想の0.58ドルを大幅に上回った。同社の株価は30日、5.7%下落した。
一方、ライアン・ランス最高経営責任者(CEO)は、同社には約130億ドルの流動性があると指摘。予想される原油価格回復の恩恵を受けられる状態にあると強調した。