[ロンドン 7日 ロイター] - 英国のジョンソン首相と欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は7日、英EUの自由貿易協定(FTA)など将来関係を巡る交渉について電話協議した。いくつかの問題で依然見解の相違はあるものの、合意に向けてさらに努力すると表明し、9日以降も交渉を続けることを確認した。
英首相府の報道官は、最近の協議である程度の進展はあったが、公正な競争環境や漁業権など複数の分野で見解の相違があると説明。フォンデアライエン氏もツイッターに、ある程度は進展したが、競争環境や漁業権の問題を中心に大きな違いが残っていると投稿した。
英国は1月末にEUを離脱したが、年末までは移行期間で、EUルールを順守している。年間1兆ドル近くの英・EU間の貿易を守るため協議を続けているが、合意が得られなければ年明けから関税が復活する。
英首相府の発表によると、9日からEUのバルニエ首席交渉官と英国の交渉責任者デービッド・フロスト氏がロンドンで協議を再開し、合意に向けてさらに努力することで一致した。