[ブリュッセル/ブリュッセル 29日 ロイター] - 欧州連合(EU)各国は29日、域内の新型コロナウイルスのホットスポット(大流行地)を「ダークレッド(暗赤色)」に色分けすることで合意した。EU外交筋がロイターに述べた。不要不急の渡航に歯止めをかけるのが狙い。
EUはすでに感染の深刻さを示す色分け表示システムを導入し、渡航抑制を試みている。ただ、感染者の増加や変異種の拡大により、域内の大半が「赤色」になっているため、新たにダークレッドで示すことで感染リスクが非常に高い地域を区別する。
過去2週間の新型コロナ感染が10万人当たり500人を超えた地域はダークレッドで表示される。
またEU外交筋によると、ドイツなど一部の加盟国が感染拡大抑制に向け一段の渡航制限を検討しているという。
ロイターが入手した政府文書の草案によると、ドイツは変異種がより幅広く流行しているブラジル、英国、ポルトガル、南アフリカからの渡航を制限する見通し。
文書は「既存の検査や隔離義務に加え、一時的な制限を課す必要がある」とした。