[パリ/ウィーン 10日 ロイター] - 2015年のイラン核合意を巡り、欧州の合意当事国である英仏独は10日、合意再建に向けたイラン側の意思に「重大な疑念」があるとの認識を示した。
イランは今月、合意再建に向けて仲介役の欧州連合(EU)が提示した文書に回答を送付した。
外交関係者らはイランの回答について、同国の核施設からウランが検知された問題を巡る国際原子力機関(IAEA)の査察打ち切りと核合意再建を結び付けようとするもので、協議の一歩後退を意味するとしている。
英仏独は声明で「(イランによる)新たな要求は核合意を巡る成果に対する同国の意思と決意に重大な疑念を抱かせる」と述べた。
イラン国営メディアによると、同国外務省報道官は「非建設的」と反発し、「3カ国は未解決の幾つかの相違を解消するため、より積極的な役割を果たすべきだ」と述べた。