[シドニー 10日 ロイター] - オーストラリアのアルバニージー首相は9日、7月に協議が行き詰まった欧州連合(EU)との自由貿易協定(FTA)について、締結の見通しは2024年よりも今年の方が良いと述べ、早期の妥結に意欲を示した。
特に牛肉などオーストラリアの農畜産物に対してEUがどの程度市場を開放するかを巡って意見の隔たりが埋まらず、交渉は暗礁に乗り上げた。
インドで開催された20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)に出席したアルバニージー氏は記者会見し、ドイツのショルツ首相にこの問題を提起したほか、フランスのマクロン大統領とも話し合う予定だと明らかにした。
記者会見の公式記録によると、アルバニージー氏は「できるだけ早期の妥結を望んでいる」とした上で、「(選挙の)スケジュールを見れば明らかなように、協定が締結される見込みは来年よりも今年の方がはるかに大きい」と述べた。