[北京 17日 ロイター] - 中国の習近平国家主席が、カザフスタンのトカエフ大統領と17日に会談した。
中国外務省の声明によると、習氏は「一帯一路」フォーラム出席のため訪中しているトカエフ氏を「旧友」と呼び、健全で安定した活気ある両国関係と地域の平和と安定維持が双方の発展と再活性化に貢献すると述べた。
また、「国際情勢の変化にかかわらず、中国とカザフは初心を貫徹し、相互に助け合い、良き交流を継続し、恒久的な包括的戦略パートナーシップの発展を今後も促進していくべき」と語った。
カザフはエネルギー・農業資源が豊富。トカエフ氏は農産物の対中輸出に関心があると述べた。
習氏は「中国は貿易・投資促進のレベルを継続的に改善し、生産能力への投資協力で主要プロジェクトをカザフと実施する用意がある」と表明。会談では複数の二国間協力文書に署名した。
習氏はカザフからの高品質のグリーン農作物の輸入拡大、両国の鉄道貨物の規模拡大、カスピ海を通過する国際輸送ルート利用拡大の用意があるとも表明。
両国関係が地域の平和と安定の維持にかかっているとの認識も示した。
トカエフ氏は、ウクライナ危機の和解促進に向けた取り組みなど、国際問題で中国が前向きな役割を果たしていると称賛。多国間の対話と中国との協力を強化すると述べた。