[ジュネーブ 6日 ロイター] - 国際労働機関(ILO)は6日、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘開始以来、ガザで雇用の60%以上が失われとする推計を発表した。イスラエルに包囲されたガザの悲惨な経済状況に雇用喪失が拍車をかけているとした。
ILOがイスラエルによるガザ攻撃の影響について推計を示すのは初めて。ガザでは計18万2000人が職を失ったという。
ILOのアラブ諸国地域責任者は、推計結果は極めて憂慮すべきものだと指摘。紛争が続けば状況は悪化の一途をたどり、今回の危機は今後何年にもわたりガザの雇用と事業に影響を及ぼすとの見通しを示した。
ガザは戦闘とイスラエルによる経済封鎖強化以前から、230万人の人口の約半数が貧困ライン以下で生活していた。