Ahmed Mohamed Hassan Nidal al-Mughrabi
[カイロ 9日 ロイター] - エジプトが、パレスチナ自治区ガザとの国境に緩衝地帯を設け、その監視強化を求めるイスラエルからの提案を拒否していたことが分かった。戦後処理よりも停戦を仲介する取り組みを優先しているという。3人のエジプト安全保障関係筋が明らかにした。
エジプトはガザと13キロの国境を接している。エジプトはカタールとともに、新たな一時戦闘停止の仲介やイスラム組織ハマスに拘束されているイスラエル人人質の解放を巡る協議でも主導的な役割を果たしている。
エジプトの情報筋によると、こうした協議の中でイスラエルは、将来の攻撃を防ぐ計画の一環として、国境沿いの緩衝地帯設置についてエジプトに打診したという。
あるイスラエル政府関係者は、エジプトとの緩衝地帯の共同監視は両国が協議してきた問題の一つだと述べた。エジプトが拒否したのかとの質問には「承知していない」と答えた。
エジプトの国営メディアは8日、関係筋の話として、エジプトとイスラエルが緩衝地帯の設営で協力するという最近の報道は虚偽だと報じた。
エジプト国営情報局のコメントは得られていない。