Nathan Layne
[デモイン(米アイオワ州) 10日 ロイター] - 米大統領選の野党・共和党候補指名争いでリードするトランプ前大統領は10日、副大統領に誰を指名するか決めていると明らかにし、党内の他の候補者から選ぶことに前向きな姿勢をうかがわせた。
アイオワ州デモインで行われたFOXニュースのタウンホールで副大統領候補について聞かれ、「それは言えないが、誰になるかは分かっている」と語った。
さらに、選挙戦のライバルと関係を修復することに前向きかという質問に「もちろん、そうする」と答えた。
トランプ氏の副大統領候補については、下院共和党ナンバー4でトランプ派のエリス・ステファニク議員やトランプ氏と候補指名を争うニッキー・ヘイリー元国連大使などが取り沙汰されている。
トランプ氏は、クリス・クリスティー前ニュージャージー州知事が副大統領になるかという質問には、そう思わないとした。
クリスティー氏が10日に候補指名争いから撤退したことで、今月のニューハンプシャー州予備選で同氏の支持者がヘイリー氏支持に移る可能性は懸念していないという。
クリスティー氏の支持基盤は、候補指名争いの2戦目となるニューハンプシャー州に大きく集中していた。
トランプ氏はまた、北大西洋条約機構(NATO)に対する立場について問われ、NATOに「適切な扱いを受けているかどうか次第」だと応じた。「NATOは米国をうまく利用してきた。欧州諸国からも利用された」との認識を示した。
タウンホールは、共和党の候補者討論会と同日に行われた。