[モスクワ 19日 ロイター] - ロシア大統領府は19日、アルゼンチンが新興5カ国(BRICS)に加盟しない決定を下したことは遺憾だとし、再検討を期待するとの見解を示した。
BRICSは新たな加盟国受け入れによる拡大手続きを進めており、昨年8月の首脳会議でアルゼンチンのほか、サウジアラビア、イラン、エチオピア、エジプト、アラブ首長国連邦(UAE)の新規加盟を決定。
しかしアルゼンチンのモンディノ次期外相は11月、BRICSに加盟しないと表明した。ミレイ大統領は親米の方針を明らかにしている。
ロシア大統領府のペスコフ報道官は記者団との電話で、アルゼンチンの決定は「もちろん残念だが、これはアルゼンチンの主権であり、われわれは同国のいかなる決定も尊重する。同時に、いずれBRICS復帰がより国益になると同国指導部が判断する可能性に期待している」と述べた。
2人の関係筋が18日にロイターに明かしたところでは、サウジは加盟の是非をなお検討中。ペスコフ氏は「サウジ政府との連絡を継続している」と述べた。