Anne Kauranen Essi Lehto
[ヘルシンキ 28日 ロイター] - フィンランドで28日に大統領選挙が行われ、与党第1党の中道右派「国民連合」のアレクサンデル・ストゥブ元首相が得票率トップとなった。2位のリベラル派「緑の党」のペッカ・ハービスト前外相と2月11日の決選投票に進む。いずれの候補も当選に必要な過半数を獲得できなかった。
フィンランドはロシアによるウクライナ侵攻を受け、軍事的中立路線を転換し北大西洋条約機構(NATO)に加盟した。今回の大統領選はNATO加盟後初。
ストゥブ氏とハービスト氏は、ともにウクライナを支持する対ロシア強硬派。
全票の集計終了時点で、得票率はストゥブ氏が27.2%、ハービスト氏は25.8%だった。
投票率は74.9%で、2018年の前回大統領選の69.9%を上回った。
フィンランドの大統領は、政府と緊密に連携して外交・安全保障政策を主導し、国を代表してNATOの会議に出席するほか、軍最高司令官を務める。