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台湾周辺の軍事情勢に異常なし、離島への配備強化せず=国防部

発行済 2024-02-21 13:40
更新済 2024-02-21 15:00
© Reuters.  2月21日、台湾国防部(国防省)は、中国大陸に近い離島への兵力配備を強化しておらず、台湾周辺の軍事情勢にも異常はないと明らかにした。2022年撮影(2024年 ロイター

[台北/金門 21日 ロイター] - 台湾国防部(国防省)は21日、中国大陸に近い離島への兵力配備を強化しておらず、台湾周辺の軍事情勢にも異常はないと明らかにした。

離島周辺ではこのところ中国との緊張が高まっている。

中国は18日、台湾が実効支配する離島の金門に近づいた中国船が台湾沿岸警備当局から逃げようとして横転し2人が死亡したことを受け、中国海警局が周辺海域でパトロールを開始すると発表。

19日には金門周辺で運航していた台湾の観光船に中国海警局員が乗り込んでおり、台湾側はパニックを引き起こしたと非難した。

台湾国防部は、さらなる緊張を招かないよう、金門周辺の情勢に介入はしないと改めて表明。ただ、沿岸警備当局と新たなシナリオを想定して計画を策定しているとした。

国防部の孫立方報道官は現在の情勢に対応し、離島にいる海軍・防衛部隊が訓練を実施すると表明。脅威に効果的かつ適切に対処するためだとした。

金門には大規模な軍事施設があるが、周辺水域のパトロールは沿岸警備当局が行っている。

米国務省は20日、中国の行動に細心の注意を払っているとし、自制して一方的に現状を変更しないよう呼びかけた。

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