【マーケットコメント】-ドラギECBのスタンスと欧州市場の動向
本日の焦点は欧州にあろう。上記の通り今回のECB理事会で政策変更の可能性は低い。よって、今回の焦点はドラギ総裁が年内の緩和強化に言及するかどうかだろう。
この点について言及してきた場合、欧州市場は「株高・ユーロ安・独金利低下(債券高)」で反応しよう。欧州株高は米株高とそれに伴う米金利の反発要因となる可能性がある。
外為市場ではドルが対ユーロ&円で上値トライの展開となろう。ドル相場以上に買い圧力が強まる可能性があるのが資源国通貨だろう。ECBの緩和マネー流入期待を背景に商品市況が堅調に推移すれば、資源国通貨への買い圧力が強まろう。
逆にドラギ総裁が年内の緩和強化について何ら言及しない場合は、失望から欧州市場を震源地としたリスク回避トレンドが発生する可能性がある。この場合、外為市場ではユーロ&円買い優勢の展開を想定したい。
【チャートポイント】-EUR/USD 日足チャート
レジスタンス
1.1450:レジスタンスポイント
1.1400:レジスタンスポイント
サポート
1.1300:一目/基準線(青ライン)
1.1290:21日MA(赤ライン)
1.1260:短期サポートライン
ショートコメント
焦点は引き続き1.13-1.15のレンジ相場の形勢にある。チャートポイントは上記の通り。尚、直近のオーダー状況だが1.1390から1.1470レベルまで断続的にオファーが並んでいる。
一方、ビッドは日足の一目/基準線が推移している1.1300及び短期サポートラインが推移している1.1250-60レベルに観測あり。