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チャート分析:イタリア問題退行、ユーロ買いか?

発行済 2018-10-03 23:01
更新済 2020-09-02 15:05
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ユーロは5日間連続で下落し12月以来の下げ幅となったが、現在反発している。トレーダーにはイタリアのたてつづきの財政難の話題によって緊張感が漂っていた。EU加盟国は財政赤字をGDPの3%以内に抑えるように求められているが、イタリアはこの財政ルール違反の懸念があった。

2016年のEU離脱投票や、マッテオ・レンツィ元首相が12月の国民投票で否決されたことなどのリスクに投資家たちは対応できなかった過去がある中、市場はイタリアの財政赤字に対して本当に恐れていた。

しかし、このイタリアへの懸念は小さくなったようだ。イタリアは財政赤字をEU規定内に収めることが決定され、ユーロはすぐにこのニュースに反応した。

これらの背景を考慮すると、ユーロに投資する絶好の機会になる可能性がある。

EUR/USD 日足チャート

昨日の安値から反発し、テクニカル的には上昇が予想される。さらに、チャート上で反発した場所を考慮すると、この反発した価格水準でサポートされるということを指し示している。このサポートラインは5月下旬や6月下旬の上昇していった価格と一致する。また、サポートラインによって、逆ヘッド&ショルダーを形成しており、ユーロのさらなる上昇が考えられる。

ユーロが上昇するタイミングは、米ドルインデックスによって決まるだろう。米ドルインデックスは、5月14日以来の上昇トレンドライン(上図:黒線)を抵抗に跳ね返されている。

どちらのチャートのRSIも、価格と乖離する方向に動いている。ユーロチャートのRSIは、RSIは上がっているが、価格は下がっており、今後価格がRSIに引っ張られて上がる可能性を示している。また、米ドルインデックスでは、RSIは下がっているが、価格は上がっており、価格はRSI同様下がる可能性がある。

このユーロ買いの見通しに対してまだ顕著なシグナルが出ていないのは移動平均線とMACDである。しかし、それぞれのインジケーターは異なる側面を測っているため、全てのインジケーターが揃うことは稀である。モメンタム系のインジケーターは、今後の方向性を即座に指し示す事が可能だが、移動平均線やMACDは、価格の平均から割り出すため時間的ラグがある。よってこれら3つのインジケーターが同じ方向性を指し示していないことはさほど問題ではない。

トレード戦略ーロングエントリー準備

慎重なトレーダーは、1.1800を上抜けしてトレンド転換を確定してからロングしよう。

一般トレーダーは、パターンの完成を待ちたがらないだろう。反発を確定するための大陽線を確認できたらロング。 

積極的なトレーダーは、いまロングできるだろう。

トレード例

  • エントリー: 1.1550
  • 損切り: 1.1500
  • 損切り幅: 50 pips
  • 目標価格: 1.1800, 6月中旬と穿つ中旬の高値による抵抗ライン
  • 利確幅: 250 pips
  • リスクリワードレシオ: 1:5

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