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先物週間見通し:各国の金融政策、米国 雇用統計、ドル安の影響などー小麦、原油、金、銅

発行済 2018-07-30 15:56
更新済 2020-09-02 15:05
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米国雇用統計に先駆けて、エネルギー、貴金属、工業用金属は今週、狭い取引レンジが見込まれている。また、悪天候を受けて、品薄になっている農産物系の先物は価格が上昇している

イングランド銀行(英中央銀行)の利上げが予想されていることや、日銀の金利政策の発表、トランプ大統領が利上げに関して批判したことに対しての米連邦準備理事会(FRB)の反応、そして4ヶ月連続改善が見込まれる米国 雇用統計などが今週の経済指標カレンダーの注目ポイントだ。

これらの指標は米ドルや投資家の意思決定を左右し、また原油価格や金、などに影響をもたらすだろう。

穀物市場は、天候に左右されやすい。オーストラリアでは依然干ばつが続き、ヨーロッパの一部の地域では小麦の価格が上がっている。この干ばつは、中国の綿花栽培やブラジルやインドの砂糖畑への脅威にもなっている。

26の商品で構成されるブルームバーグ商品指数は先週1.4%上昇した。これは過去3か月半で週足の一番の上昇幅である。

クルード原油が金曜日に下落した後に、米国によるイランの制裁問題やサウジアラビアの紅海経路の原油輸送の停止を受けて原油は上昇した。

また、チリのエスコンディーダ鉱山でストライキが起こりそうなことを受けの値段も上がっている。

再びドル買いの可能性も

今年最高値からのドルの後退は今週、工業品先物の価格を支えている。

また、イングランド銀行による25ベーシスポイントの上昇予測や日銀の金融引き締め方針がドルの行方に影響を与えるだろう。

7月の非農業部門就業者数が予想の19万人より下回る場合、さらなるドル安を招くとみている。

Forex.comの通貨アナリスト、Fawad Razaqzada氏は、「投資家は、今年中に最低あと2回の利上げがあるとみて、ドル買いをしている」と言う。また、GDP Q2が4.1%の成長であったのにもかかわらず、ドルが回復しなかった状況を受けて、Razaqzada氏は「3ヶ月連続の上昇の後で、一部の市場参加者たちはまだ買いであるのかと疑問に思っている」と述べた。Investing.comの日次テクニカルでは「売り」シグナルだ。

米国 原油在庫量と中国からの需要

原油(WTI) 1時間足チャート

ドル安の要因の他に、原油は先週水曜日のアメリカの 貯蓄量の減少を受けて上昇傾向が続くと見ている。この発表は予想の倍である610万バレルの減少であり、前の週の580万バレルの増加の影響を打ち消した。

まだ6週間にわたる車による原油消費が控えているが、クルード原油の消費は激しくなっている。米中における貿易摩擦はいまだ解決への進展がない中、米国から中国へ40万バレルのクルード原油が輸出されていることにスポットライトがあったっている。

RBCキャピタル・マーケッツは「もし中国消費を切り離すならば、アメリカの原油の買い手を見つけるのは難しいかもしれない」と伝えている。

また、「自然に予想できることは、アメリカからヨーロッパへの流通を見直すことだ。ヨーロッパはアメリカの原油を多く消費しているが、軽質低硫黄原油の競争は激しい」と述べた。

ニューヨークのマーカンタイル取引所でWTI原油は、68.3ドルになり、上昇トレンドラインを割った後ではあるが、先週68.69ドルを付けた。Investing.comの日次テクニカルではWTIは「買い」のシグナルがでており、英ブレント クルード原油は1バレル74.29ドルで終値をつけ、「強い買い」のシグナルがでている。

下落する金先物と、エスカンディーダ鉱山のストライキ予定により上昇する銅

金先物 日足チャート

ドルのさらなる圧力にも関わらず、金先物は下降トレンドラインのままである。これには金がインフレヘッジとしての価値が薄れているというアナリストの意見もある。

RBCの貴金属専門である、George Gero氏は「トレーダーはすでに金に安全な資産としての存在を求めていないし、ドルインデックスは94.50以上でありいまだに強い」と語った。

そして、Gero氏は「金相場はこれらの要因によって、守りに入っている。そして、オプション取引における建玉は1オンスあたり1200ドルに約定価格を置いてあり、四半期におけるボラティリティーを継続させるだろう」と付け加えた。

ニューヨーク・マーカンタイル取引所で、金先物は1オンスあたり1222.20ドルで終値を迎えた。そして、investihg.comのテクニカルサマリーでは「強い売り」を示している。

先物では、ニューヨーク・マーカンタイル取引所における、資産運用会社の銅の買い姿勢により24日まで上昇した。これは週単位では6週間ぶりの上昇であった。

銅先物は、エスコンディーダ鉱山でのストライキの可能性が高まったことから好調に価格が上昇したが、先週ニューヨーク・マーカンタイル取引所では1ポンドあたり2796ドルで終値を迎えた。銅はinvesting.comの日次テクニカルでは「強い売り」のシグナルがでている。

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