新型コロナウイルスが流行しており、景気の見通しは不透明である。しかし、このような状況下でアウトパフォームする企業は明確である。
テクノロジーの分野では、デジタル経済への移行を加速させる製品やサービスを提供する企業がアウトパフォームするだろう。
例えば、今後はオンラインショッピングやテレワークへの移行がさらに増えていくと見られる。
以下は新型ウイルス流行下において需要が増加しており、過去最高値を記録した2銘柄である。
1.アマゾン
アマゾン・ドット・コム (NASDAQ:AMZN)は、テクノロジーセクターにおいてアウトパフォームしている。新型ウイルスの影響で、Eコマースへの需要が高まっている。
景気が悪化し失業率が上昇する中においても、消費者はアマゾンで生活必需品を購入している。
同社は今週、Eコマースへの需要が高まっていることを背景に、75000人の従業員を雇用する計画を表明した。さらに、同社は先月10万人を雇用すると明らかにした。
さらに、新型ウイルスでテレワークが増加しており、同社のクラウドコンピューティング事業であるアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)への需要が高まると見られている。
そのため、市場が暴落する中においても、アマゾンの株価は値を上げている。S&P500が年初来で12%安となる一方、アマゾンは約25%高となっている。
アマゾンの時価総額は1兆ドルを上回っている。15日の終値は2307.68ドルとなっている。
2.ネットフリックス
映像ストリーミング大手のネットフリックス (NASDAQ:NFLX)は、新型ウイルスが流行する中でアウトパフォームしている。
経済の不確実性が高い中で同社がアウトパフォームする理由は、新型ウイルスから恩恵を受ける銘柄だからである。人々が外へ出なくなり、同社サービスへの需要が高まっている。
S&P500が年初来で12%安となる一方、同社の株価は年初来で約34%高となっている。
しかし、2019年の同株はテクノロジーセクターにおいて、アンダーパフォームしていた。
リサーチ会社のPivotal社は同社の目標株価を引き上げ、新型ウイルスが流行する中でストリーミングサービスとして圧倒的な地位を築いていると述べた。
「我々はネットフリックスの世界加入者数の予想を上方修正した。その要因は、新型ウイルスによる自宅滞在が増えたことでことで加入者数が増加する一方、解約率が低下しているからである。我々は目標株価を490ドルへ引き上げた」
「新型ウイルスを受け、ストリーミングサービスにおける同社の地位は確固たるものとなった」
総括
新型ウイルスを受け、ほとんどの企業は今後数か月数年に渡って苦戦を強いられるだろう。しかし、上述の2社は新型ウイルスの流行が追い風となっている。