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Airbnbは強気な売上高見通しを発表
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同社の予約アプリは、夏の繁忙期を前に「かなりの需要」を予測
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旅行回復にもかかわらず、マクロ経済的な逆風によって上値は重い状況
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Airbnb's (NASDAQ:ABNB)の最新の 企業決算では、投資家に強気の姿勢を維持する理由をいくつか与えるものとなった。同社は3月31日に終了した3ヶ月間の1株あたり利益(EPS)がアナリスト予想を上回り、今四半期の売上高予想も堅調な推移を示した。Airbnbの水曜日の終値は156.18ドルだった。
サンフランシスコに本社を置く同社は、2年以上にわたるコロナ禍の規制を経て、夏の繁忙期に向けたレジャー旅行の需要が世界的に高まっていると予想している。
ガソリン価格や航空券などの生活必需品の高騰により、人々は贅沢品などへの支出を抑えざるを得なくなるだろうという予測に反して、旅行需要に対する期待が高まっている。
CEOのBrian Chesky氏は、株主に宛てたレターでこう書いている。
「昨年から始まった旅行需要の回復をみると、特に北米の複合的な成長には勇気づけられる思いだ。今年米国の内需は当社の予想を上回り、米国からの海外旅行予約も2019年の水準を超えており、心強い限りだ。」
Airbnbの最新のガイダンスによると、第2四半期の売上は20億3000万ドルから21億3000万ドルになるとのことだ。ブルームバーグがまとめたデータによると、これはアナリストの平均予想である19億7000万ドルを上回る強いものだった。
今年1〜3月期の収益も予想を上回り、前年同期の12億ドルから1900万ドルに純損失を縮小するのに寄与した。Airbnbは第1四半期の宿泊・体験予約数が1億210万件となり、パンデミック前の水準を上回ったと発表した。
Airbnb株は上場以来120%上昇
Airbnb株は今年、約9%弱含んでいるが、競合他社対比下落幅は半分程度に抑えることができている。Expedia (NASDAQ:EXPE)とBooking Holdings (NASDAQ:BKNG)は同時期により苦戦を強いられた。
今年は、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げを受けて、投資家はグロース株から資金を引き上げたため、同社も株価下落のあおりを受けたが、2020年のIPO以来、120%以上株価は上昇してきた。この強さは、パンデミックによってもたらされた課題に対する同社の成功を反映している。
同社のアプリは、リモート・ワークという働き方の柔軟性に迅速に対応し、その結果リモート・ワークの働き手は何千もの町や都市に広がり、何週間、何ヶ月、あるいはシーズン全体にわたって自宅に滞在することになった。
Citiのアナリストは、本日発表した分析メモで、同社株を買いとし、株価は旅行需要の急増から引き続き利益を得ると述べた。
「予約件数、売上高、EBITDAがそれぞれコンセンサスを4%、3%、205%上回った2022年第1四半期の決算内容を受けて、CitiはAirbnbが世界の宿泊旅行市場でシェアを獲得しつつあり、オンライン旅行業界における優良銘柄であり続けることに徐々に確信を持つようになった。」
同社の見通しは明るいものの、マクロ経済のリスクが残る限り、株価が今年再び力強く上昇するきっかけにはなりそうもないと考えている。Expediaの株価は、第1四半期の決算で収益が80%上昇した後にもかかわらず、月曜日に17%以上急落している。過去40年来の高位なインフレ率が上値を重くしている。
Airbnbの株価は、同業他社と比較すると決して安くはない。株価は直近12カ月間の売上高の約14倍であり、これは業界平均の5.99倍を大きく上回っている。Investing.comが集計した39人のアナリストの半数以上が、現時点でAirbnb株の購入を推奨していないのは、そのためだろう。
結論
Airbnbの最新決算は、同社がパンデミック後の旅行需要の回復から利益を得るための確固たる地位を維持していることを示した。このような前向きな見通しにもかかわらず、過去2年間に大幅に上昇した同社の株価は、これ以上上昇する余地がない可能性に注意しなくてはいけない。インフレ率と金利の上昇を考えると、投資家はグロース株に対して慎重な姿勢を崩していない。
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