バトンは円安からドル高へ

発行済 2026-06-22 16:46
日銀は6月15日週の金融政策決定会合で利上げを決定し、政策金利は31年ぶりとなる1%に引き上げられた。しかし円高には進まず、むしろ円安方向に動いた。OIS市場では年初から年内2回の利上げが既定路線であったほか利上げ後も短期の実質金利はマイナス圏にとどまっていることなどが影響している。

FOMCでは政策金利が据え置かれた一方、参加者の政策金利見通しは3.8%と利上げの方向性が示された。ウォーシュ議長を除く18人中9名が利上げを適切と判断した。インフレ率は2028年時点でも目標の2%を上回るとの見方が示され、声明文からは追加利下げの可能性を示唆する文言が削除されるなど、総じてホーキッシュな内容であった。

ウォーシュ議長は会見で、経済活動は堅調なペースで拡大しているとし、インフレ率の高止まりを強調した。労働市場については安定していると評価し、「雇用と物価の二大責務の間で厳しい選択を迫られているとは考えていない」と発言した。

ドル円はFOMC後のドル買いにより161円81銭まで上昇し、一昨年の高値に接近した。ドル指数もFOMC後に101台を回復した。OIS市場が見込む年末までの利上げ織り込みではECBとFRBが逆転している。投機筋のポジションはレバレッジファンド・アセットマネージャーズともに2年ぶりの水準まで円ショートが積み上がっており、通貨オプション市場のリスクリバーサル1年物もドルコール高方向にじりじりと上昇している。円安に加え、ドル高が増すことでドル円は堅調に推移する可能性が高そうだ。
 
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