日本の長期金利と円相場

発行済 2026-07-13 18:16
ドル円は7月6日週、週初から162円台で推移し、高値は162円71銭と前週高値に迫った。10日の片山財務大臣の発言を受けて161円29銭まで下落する場面もあったが、その後161円台後半まで持ち直した。同週の主要通貨の対ドル変化率ではドルが下位に位置しややドル安だった一方、円はそのドルよりもさらに弱かった。昨秋以来、長期金利が上昇すると円安が進む傾向が続いており、日本の長期金利上昇が円安の一因と考えられる。
 
日本政府の財政に対する市場の評価を直接観察できるCDSスプレッドには大きな変化はみられていない。7日の30年物国債入札の応札倍率は6月の2.9倍から4.6倍に上昇した。一方、タームプレミアムは顕著に拡大している。
 
片山財務大臣は10日、GPIFなどの年金基金に対して日本の金融資産への投資を促す方策を追求すると発言し、一時トリプル高となる場面がみられた。GPIFの運用資産は3月末時点で約300兆円、うち外貨建て資産は約148兆円である。他の年金基金を含めると年金資産は総額370〜380兆円規模に達する。
 
仮に円資産へのシフトが決まれば無視できない規模ではあるが日本の政府・日銀は2022年9月以降、総額約36兆円の円買い介入を実施したものの、ドル円は初回の介入時よりも円安となっている。マイナス圏にある短期の実質金利、国際収支面での円売り需要が変わらない限り、円高へトレンドが変わるわけではないだろう。
 
詳細は以下の動画をご覧ください。

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