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Daily Commentary - 09月10日2013年

発行済 2013-09-10 17:42
更新済 2019-12-18 20:45
概観

米国における金利上昇期待の後退に伴い、USDは、我々がフォローしているすべての通貨とG10通貨、新興市場通貨に対して再び下落した。たとえば、2015年5月のFF先物は現在、金曜日の早い時間の低水準を15bp上回っており、投資家が、FRBによる金融引締めの予想日程を排除したため、その後の契約はむしろ著しく高まった。市場におけるもう一つのテーマは、オバマ大統領が、シリア政策に関して議会で苦戦するなか、FRB議長としてのベン・バーナンキ氏の任期が来年の1月に終了する際、不評なラリー・サマーズの候補が同氏にとって代わるため、オバマ大統領はサマーズを通して得ている政治資金をあまり得られなくなる可能性があるという点である。このため、現在のFRBの副議長であるジャネット・イエレン氏がこの地位を得る可能性は高まるだろう。イエレン氏は、量的緩和の大きな支持者であり、現時点では、インフレ率よりも成長率をより懸念していることで知られている。市場は、もし同氏が指名されれば、サマーズが議長に就任した場合よりも、FRBは金利を長期間にわたって低く抑える可能性が高いという結論を下している。

シリアが、全ての化学兵器を国際機関に譲渡すべきであるとするロシアの提案を受け入れたため、原油価格がさらに下落したにも拘わらず、昨日の最大の勝者の中では、コモディティー通貨とNOKは突出していた。このことは、市場が、世界の経済成長がさらに拡大することを織り込んでいることを示唆している。スウェーデン経済は、世界の経済成長にかなり影響されているため、これが、SEKが最大の勝者となった理由である可能性もある。これが真実であれば、米国経済は、最近の雇用統計における軟化を乗り越え、量的緩和の縮小は早晩始まることになる可能性は高いと考えられる。問題は、FOMCが、もう1ヵ月待つことに甘んじるかどうかということである。ハト派であるサンフランシスコ連銀総裁のジョン・ウィリアムズ(ロイターのタカ派指標において5段階中2段階)は、昨日、最近の経済データは、彼の予想どおり雇用市場が徐々に改善していることを示唆していることから、FRBは、9月17日~18日の会議で量的緩和の縮小を始める可能性があると語った。非農業部門雇用者数のデータ後のブルームバーグの投票では、FRBが債券買い入れを100億ドル縮小することを同会議で決定し、為替市場に衝撃を与える可能性があるとエコノミストたちが予想していることが示された。しかし、それまでは、特に、最近大幅に低下しているコモディティー通貨は、さらに上昇する可能性がある。

本日、ユーロ圏で発表されるのは、2番手の経済指標だけである。フランスの鉱工業生産指数は、6月が前月比-1.4%だったのに対し、7月は前月比0.5%の上昇を示すと予想され、ユーロ圏の景気がボトムアウトしつつあることを示すもう一つの兆候となるだろう。米国では、NFIBの8月の小規模企業楽観指数が、94.1から95.0に上昇すると予想される。また、JOLTの求人レポートは、6月の求人数が5年間で最高水準を記録した393万6千人だったのに対し、7月の求人数はこれより若干減少して390万人を示すと予想される。このことは、毎月増加していた求人数が、最近減少しつつあるものの、雇用市場が比較的堅調であることを示しており、量的緩和の縮小を支持する材料になる可能性がある。

マーケット

EUR/USD

• EUR/USDは、大幅に上昇し、下落トレンドチャネルの上限を突破し、1.3239水準(昨日のレジスタンス)を突破した。現在、同ペアは、1.3239(S1)のサポートと心理的レジスタンスである1.3300(R1)の間で推移しており、これを明らかに上方突破すれば、価格は次の切りの良い数字である1.3400(R2)に向けて推移するだろう。さらに、オシレーターが、強気な領域にあるトリガーラインを上回っており、MACDと価格動向との間にプラスの格差が見られることから、モメンタム・シグナルが、同ペアの強気な動向を裏付けている。

• サポート:サポートは、1.3239 (S1)水準に見出され、1.3188(S2)と1.3134 (S3)がこれに続くだろう。

• レジスタンス:レジスタンス水準は、心理的に切りの良い数字である1.3300 (R1)と1.3400 (R2)にあり、1.3448 (R3)水準がこれに続くだろう。

USD/JPY

• USD/JPYは横ばい推移となっており、99.13(S1)と100.00(R1)のレジスタンス水準との間に3日連続で留まった。ロング保有者が再び強力なハードルを乗り越えようとし、それに成功すれば、100.84(R2)と101.52(R3)のレジスタンス水準に向けた強気な動きがさらに続くだろう。しかし、RSIとMACDオシレーターのいずれもが、中立的水準にあり、同ペアのモメンタムに対する兆候は何も見当たらない。長期的(日足チャート)には、同レートは依然として、シメトリカル・トライアングルの上限を上回って推移しており、価格動向における積極性を強めている。

• サポート:サポート水準は、99.13 (S1)に存在し、98.09(S2)と切りの良い数字である97.00 (S3)がこれに続くだろう。

• レジスタンス:レジスタンスは、心理的水準である100.00(R1)に存在し、100.84 (R2)と101.52 (R3)がこれに続くだろう。

GBP/USD

• GBP/USDは、上昇し続け、どうにか1.5674水準(昨日のレジスタンス)を上方突破した。本原稿執筆現在において、同ペアは、この水準と1.5752(R1)のレジスタンスの間で推移している。この水準で強気派が明らかに勝てば、現在の動きは、短期的な高値更新に向かうだろう。MACDがプラスの数値を示しており、20期間移動平均が200期間移動平均を上回っていることから、そうしたブレイクアウトの可能性はあると考えられる。

• サポート:サポート水準は、1.5674 (S1)、1.5569 (S2)、1.5425 (S3)に認められる。

• レジスタンス:レジスタンスは、1.5752 (R1)、1.5840 (R2)、1.5892 (R3)に認められ、後者2つは日足チャートに認められる。



• 金は、1394(R1)でレジスタンスを見出した後、本原稿執筆現在、1376(S1)のサポート水準を試しつつある。この水準を明らかに下方突破すれば、8月28日以来の修正局面が引き続き有効であることを意味する。金は、200期間移動平均と青色の上昇トレンドラインを上回っているため、全体のトレンドは、依然として上昇トレンドであると考えられる。また、MACDオシレーターは、ゼロを下回っているがトリガーを上回っていることから、上方を示唆している;強気領域への突入は、調整局面の終焉の最初の兆候になる可能性がある。

• サポート:サポート水準は、1376 (S1)にあり、1347 (S2)と1320 (S3)がこれに続くだろう。

• レジスタンス:レジスタンスは、1394 (R1)に認められ、1422 (R2)と1440 (R3)がこれに続くだろう。

原油

• WTIは下落し、再び、108.82(R1)水準(昨日のサポート)を下回るなじみのある領域へと回帰した。ロング保有者は、この限界を上回って推移するほど強くはないとみられる。価格が下落し続ければ、106.71 (S1) と105.23 (S2)のサポート水準を試す可能性がある。RSIオシレーターは、中立的水準に回帰し、次の方向性のある動きが定まらない優柔不断な状況を裏付けている。

• サポート:サポート水準は、106.71 (S1)、105.23(S2)、103.44(S3)に存在する。

• レジスタンス:レジスタンス水準は、108.85(R1)に存在し、110.58 (R2)と112.14 (R3)がこれに続くだろう。

通貨レートベンチマーク - 今日の勝者と敗者

マーケット概要

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