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Daily Commentary - 09月16日2013年

発行済 2013-09-16 16:43
更新済 2019-12-18 20:45
概観

ローレンス・サマーズ氏は、週末、FRB議長への立候補を辞退し、FRB副議長のジャネット・イエレン氏が、就任する可能性が高まった。彼女は、現在の量的緩和制度を支持しており、最近はインフレ率よりもむしろ経済成長の方を懸念していることで知られている。これに対し、これまで最有力候補であったサマーズ氏は、量的緩和制度の縮小をより支持しているとみられていた(この話題に対する彼の見解が実際に伝わっているとすれば)。このため、市場は、サマーズ氏よりもイエレン氏の下では、金利はより長い期間より低く抑えられるとみている。彼が立候補を辞退したというニュースにより、米国の金利は急激に低下し、2015年6月FF先物のインプライドレート(現在実際に取引されている中では最も先日付のもの)が、10bp下落し、10年物財務省証券先物の利回りも、(金曜日に現物市場で7bp下落した後)10bp下落した。S&P500株式先物は、1.1%上昇した。当然、米国の金利予想は大きく変動し、USDは、大半の主要通貨に対して下落した(NOKを除く)。

個人的には、短期的な観点では、これは行き過ぎであると見ている。なぜなら、FRBは、ハト派的な常任理事でさえ、量的緩和の縮小を始める途上にあるとみられるためである(この件に関しては、今週後半に、より多くのことが明らかとなるだろう)。しかし、最終的には訪れるであろう、短期金利を引き上げ始める時がくれば、イエレン氏は、サマーズ氏よりも警戒し過ぎて失敗することをいとわない可能性があるのは確かである。この点から、変化は、我々が見てきた相対的金融政策に対する展望における変化がさらに進む可能性がある。しばらくの間、USDの話は、格差の話であった。G10各国の中で米国の金融政策だけが、金融引締めに向かっており、その他の中央銀行は、中立的か、むしろ金融緩和に傾いていた。現在、ニュージーランドが既に金融引締め策に傾き、ノルウェーは(おそらく)今週後半に同じことを行う態勢にあり、市場は既に英国における同様の変化を折り込んでいることから、こうした政策の格差は、既に政策の一致へと変化している。このことは、以前予想していたほど、USDを上昇させる要因とはならないだろう。

本日のスケジュールは、ユーロ圏の8月のCPIの確報値で始まる。速報値は前月比+0.1%であった。米国では、8月の鉱工業生産指数が、前月比変わらずという前月の結果に対し、前月比0.4%の上昇を示すと予想され、8月の設備稼働率が0.1とわずかな上昇で77.9を示すと予想される。9月のニューヨーク連銀製造業指数は、8.25から9.00へとわずかに上昇すると予想される。米国のこれらの全般的に好調な数値は、米国の取引において、USDの反発を招く要因となる可能性がある。今週全体の焦点は、もちろん水曜日のFOMCの決定であり、債券買い入れにおける「量的緩和の縮小」を始めるのかどうかが注目される。スイス国立銀行とノルウェー銀行も、木曜日に金融政策会議を開催する。これらの政策会議では金融政策の変更は予想されていないが、ノルウェー銀行が、最近、インフレ率が予想以上に上昇しており、地方調査が予想以上に軟調だったことを受け、今後の金利の行方に対して、ノルウェー銀行がどのような調整を行うのかということについて何等かの議論が行われるだろう。オーストラリア準備銀行は、火曜日に会議の議事録を発表する。英国に関する焦点は、火曜日の小売売上高、CPI、PPI、そして水曜日のイングランド銀行の議事録発表であろう。ユーロ圏の消費者信頼感指数は、金曜日に発表されるだろう。米国では、CPIと財務省の資本移動データが火曜日に発表され、フィラデルフィア連銀指数は木曜日に発表されるだろう。今週は、米国で住宅指数の発表が多数控えている。NAHB住宅市場指数が火曜日に、住宅着工件数と建築許可件数が水曜日に、中古住宅販売が木曜日に発表される。好調なデータがUSDを後押しする可能性がある。カナダ銀行は、CPIデータを金曜日に発表するだろう。

マーケット

EUR/USD

• EUR/USDは、欧州時間を強気なギャップでスタートし、8月20日~9月6日までの下落局面の61.8%フィボナッチ・リトレースメント水準と一致する1.3322水準を上方突破した。現在、同ペアは、1.3322(S1)サポートと心理的に切りの良い数字である1.3400(R1)の間にあり、これを明らかに上方突破すれば、次のレジスタンス水準である1.3448(R2)と1.3517(R3)を目指すことになるだろう。既に強気な領域にあるMACDオシレーターは、トリガーラインを上方にクロスしたばかりであり、価格動向の強気な様相は完成された。

• サポート:サポートは、1.3322 (S1)水準に見出され、1.3234 (S2)と1.3188 (S3)がこれに続くだろう。

• レジスタンス:レジスタンス水準は、心理的水準である1.3400 (R1) (61.8%)にあり、1.3448 (R2)と1.3517 (R3)がこれに続くだろう。

EUR/JPY

• EUR/JPYは金曜日の取引時間中に下落したが、本日の始めには、どうにか131.70(S1)でサポートを見出し、わずかに上昇した。同ペアが引き続き132.63(R1)のレジスタンスに向かって上昇し、これを上方突破すれば、強気な流れが、133.35 (R2) と133.74 (R3)のレジスタンス水準に向けた動きが引き起こされるだろう。一方、131.70(S1)サポート(前回の上昇の波の50%フィボナッチ・リトレースメントでもある)を下方突破すれば、次のサポートである130.96(S2)を目指すだろう。RSIとMACDオシレーターがいずれも中立的な水準にあるため、レートの次の方向性に関する示唆はほとんど見当たらない。

• サポート:サポート水準は、131.70 (S1)にあり、130.96 (S2)と130.51(S3)がこれに続くだろう。

• レジスタンス:レジスタンスは、132.63(R1)に認められ、133.35 (R2)と133.74 (R3)がこれに続くとみられ、後者は日足チャートに見出される。

GBP/USD

• GBP/USDも上方へのギャップで幕を開け、1.5892のレジスタンス水準(現在のサポート)を上方突破した。同ペアは現在、強力なレジスタンスになるとみられる心理的水準である1.6000(R1)に向かいつつある。強気筋が十分に強く、このハードルを越えることができれば、この攻防を1.6080(R2)と1.6173(R3)のレジスタンス水準に向けて推し進める可能性が高い。既にプラスの領域にあるMACDオシレーターは、トリガーラインを上方にクロスする強気な流れを示しており、同ペアの強気な様相が伺える。

• サポート:サポート水準が、1.5892 (S1)、1.5840 (S2)、1.5716 (S3)に認められる。

• レジスタンス:レジスタンスは、心理的水準である1.6000 (R1)、1.6080 (R2)、1.6173 (R3)に見出され、後者の二つは、日足チャートに見出される。



• 金は、6月28日~8月28日の上昇局面の50%リトレースメント水準と一致する1305水準でサポートを見出し、上昇した。本原稿執筆現在、金は、1320 (S1)と1347 (R1)の間にあり、買い圧力が価格を押し上げ、1347(R1)を上方突破すれば、おそらく次のレジスタンスである1376(R2)を目指すだろう。MACDオシレーターの数値は、ゼロを下回っているが、トリガー水準を上回っていることから、価格の弱含みから下落が続くことが伺える。

• サポート:サポート水準は、1320 (S1)に存在し、1305(S2)と1271 (S3)がこれに続くだろう。

• レジスタンス:レジスタンスは、1347 (R1)水準に認められ、1376 (R2)と1394 (R3)がこれに続くだろう。

原油

• WTIは、再び横ばい推移の上限でレジスタンスを見出した後に下落した。現在、同価格は、106.71 (S1)と108.85 (R1)の間にある。しかし、RSIとMACDが、いずれも中立的水準近くにあるため、WTIに対する投資家の間に優柔不断な状況があることが伺える。

• サポート:サポート水準は、106.71 (S1)、105.23 (S2)、103.44 (S3)にある。

• レジスタンス:レジスタンス水準は、108.85 (R1)にあり、110.58 (R2)と112.14 (R3)がこれに続くだろう。

通貨レートベンチマーク - 今日の勝者と敗者

マーケット概要

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