週明けの米国株式は続落スタートとなった。原油価格のボトムが見えない中、エネルギー関連株が引き続き下落のけん引役に。企業決算シーズン前のポジション調整が重なったことも米株の上値を抑える要因とった。軟調な米株の動向を受け米金利は各ゾーンで低下。「米株下落・金利低下」を背景に円相場は総じて円高優勢の展開に。ドル円は118円ミドル割れ、ユーロ円は節目の140.00を下方ブレイク。オセアニア時間では若干円安へ振れる展開が散見されるも上値の重いムードを残したまま、本日の東京時間を迎えている。
米株では上値の重い状況が、米金利では低空飛行が続いているがドルインデックスは約9年ぶりの高値水準を維持(92.00レベル)している商状を鑑みるに、ドル相場全体の底堅さの根底には「リスク回避」があろう。ただこの局面では、ドル買い圧力以上に円買い圧力が勝っていることは、ドル円の下落が示している。この状況が継続するかどうか、その鍵は米株が握っていよう。そして米株のトレンドを左右するのは指標データと今週より本格化する企業決算となろう。
目下、原油安は負の側面のみがクローズアップされている。しかし、14日の小売売上高(12月)とミシガン大学消費者態度指数・速報値(1月)で米個人消費の拡大が確認されれば、原油安の「恩恵」にもマーケットの耳目が集まろう。消費者物価指数(12月、CPI)のマイナス化はリスク要因だが、消費者センチメントの改善に加え企業決算も総じて市場予想を上回るならば、持続的な米景気回復期待を背景に米株は底堅い展開となろう。米株に堅調さが戻ればリスク回避圧力が後退し、円相場は再び円安優勢の展開となろう。
逆に指標データや企業決算で米株が崩れるならば、さらに下値を模索する展開となろう。要注意は140円ブレイクとなったユーロ円だろう。140円上には200日MAや2014年高値からのリトレースメント61.80%戻しが位置している。だが、日足の一目/雲にレジストされ、これら重要テクニカルをも下方ブレイクしたタイミングで米株まで崩れれば、ユーロ売りと円買いのダブルパンチにより、今週中の135.00トライを意識する展開となろう。
< テクニカル分析-ユーロ円、1137円台に向けて>
レジスタンス
141.85:一目/雲の下限
141.50:レジスタンスポイント(オファー)
140.88:1月12日高値
140.29:200日MA
サポート
139.09:1月LBOP
139.00:サポートポイント (厚いビッド、下にストップ)
138.50:サポートポイント(厚いビッド)
137.89:2014年高値からのリトレースメント76.40%
日足の一目/雲でレジストされ、200日MA(赤ライン)&リトレースメント61.80%を下方ブレイクしただけでなく、本日東京時間には厚いビッドが観測されていた139.50レベルをも一時的に破る展開に。
目先の焦点は厚いビッドが観測されている139.00の維持だが、ピボットLBOPが位置する138円ミドルレベルをもブレイクとなれば、137円台での攻防を想定。米株が崩れるならば、上述した通り今週中の135円トライも現実味を帯びてこよう。
ユーロ円1時間足
ユーロ円日足