[ニューヨーク 8日 ロイター] - 11日に始まる週の米国株式市場では、米IT大手シスコシステムズ CSCO.O や百貨店大手メーシーズ M.N 、JCペニー JCP.N 、コールズ KSS.N などの企業決算が注目されている。 シスコシステムズは13日に第3・四半期決算を発表するが、スイッチ製品やルーターの需要好調が顧客企業のIT投資の弱さを補い、増収増益が予想されている。 メーシーズは、13日に予定される第1・四半期決算について、米西海岸港湾の労使対立により打撃を受けると2月に警告している。物流の停滞で輸入衣料品や装飾品を中心に在庫に影響が出ているためという。また、アウトレット分野への参入計画の詳細に関心が集まりそうだ。 JCペニーも13日に決算を発表するが、トムソン・ロイターのスターマインによれば、売り上げが予想に届かないとみられている。一方、コールズの14日発表の決算は、アナリスト予想を上回る見通し。 その他の注目企業では、アプライド・マテリアルズ AMAT.O が14日に四半期決算を発表する。東京エレクトロンとの経営統合契約の解消を発表した後だけに、今後の方針について経営陣がどう発言するかに投資家は注目している。 ウイルスソフトのシマンテック SYMC.O の四半期決算では、巧妙さを増すサイバー攻撃への対策で政府や企業が支出を拡大していることから、同社への恩恵が示されるとみられている。ストレージ管理ソフト部門のベリタス、あるいは会社全体の売却についての情報にも関心が集まっている。 バーガーチェーンのシェーク・シャック SHAK.N は13日に決算を発表するが、既存店売上の伸びが鈍化しており、予想を下回る可能性がある。 また、14日には「キャンディ・クラッシュ」などのモバイルゲーム開発のアイルランド企業キング・デジタル・エンターテイメント KING.N が決算を発表する。 15日には著名ファンドマネジャーらが、第1・四半期末時点で保有する銘柄についての四半期報告(13─F)を規制当局に提出する。