金曜日、RBCキャピタルは「2025年グローバル不動産見通し」を発表し、カナダと米国の不動産投資信託（REIT）セクターの包括的な分析を提供しました。このレポートによると、2024年のカナダと米国のREITのパフォーマンスに差が見られ、MSCI米国REITインデックスがS&P/TSX REITインデックスを大きく上回りました。2024年12月12日時点で、米国市場は年初来（YTD）13%の上昇を記録したのに対し、カナダ市場はわずか1%の上昇にとどまりました。
カナダのREITが米国市場に比べて低パフォーマンスであったにもかかわらず、RBCキャピタルは最近の評価の下落によりカナダセクターがますます魅力的になっていると見ています。一方、米国のREIT評価は、債券利回りと金利の軌道を考慮すると、特に割高に見えます。レポートでは、2025年の米国REITの総リターンはフラットからわずかにプラスになると予測しており、米国の株式市場全体を下回る可能性が高いとしています。
2025年の見通しでは、サブセクター間で成長レベルに差があることが示唆されています。カナダのシニア向け住宅、米国のヘルスケア、米国のネットリース、米国の製造住宅は、比較的強い見通しが期待されています。一方、カナダの工業、カナダと米国の住宅、カナダの小売、カナダのセルフストレージなどのセクターは、穏やかまたは中立的な成長が予想されています。カナダのオフィス、米国のセルフストレージ、米国の工業などのセクターには、より慎重なアプローチが取られています。
RBCキャピタルの分析によると、カナダのREIT評価はより魅力的で、2025年の推定調整後資金運用（AFFO）の15倍、7.1%の想定キャップレート、純資産価値（NAV）を19%下回る水準で取引されています。対照的に、米国のREITは2025年の推定AFFOの17倍、6.4%の想定キャップレート、NAVと同等の水準で取引されています。同社は、米国REITの資金運用（FFO）利回りとBBB債券利回りのスプレッドが7年平均を下回っており、評価が厳しくなっていることを指摘しています。
RBCキャピタルは、2025年に「アウトパフォーム」評価を受けるREITのバスケットを編成しました。この選択は、セクター選好と評価の考慮に基づいており、American Healthcare REIT (NYSE:AHR)、Boardwalk REIT (TSX:BEI.UN)、Chartwell Retirement Residences (TSX:CSH.UN)、Dream Industrial (TSX:DIR.UN)、Essex Property Trust (NYSE:ESS)、First Industrial (NYSE:FR)、Gaming & Leisure (NASDAQ:GLPI)、Healthpeak (NYSE:DOC)、Killam Apartment (TSX:KMP.UN)が含まれています。このバスケットは、現在の市場動向の中で、同社がこれらの銘柄に自信を持っていることを反映しています。
その他の最近のニュースでは、Gaming and Leisure Properties Inc.が2024年第3四半期に堅調なパフォーマンスを報告し、来年に向けて約20億ドルの開発活動を計画しています。同社の不動産からの総収入は買収により増加し、一方で営業費用は信用損失引当金により上昇しました。
JPモルガン・チェース・アンド・カンパニーは、Gaming and Leisure Properties Inc.に対する姿勢を変更し、株式評価をNeutralからOverweightにアップグレードし、同社株の目標価格を$54.00に引き上げました。
同社は、魅力的な配当利回り、賃料のエスカレーター条項、最近の合併・買収活動などを理由として挙げています。ドイツ銀行もGaming and LeisureをHoldからBuyにアップグレードし、新たな目標価格を$54.00に設定しました。
スティーフェルはGaming and Leisureの目標価格を$57.50に引き上げ、Buy評価を維持しました。JMPセキュリティーズは同社に対するMarket Outperform評価を維持し、$55.00の目標価格を据え置きました。また、同社のクレジットファシリティも拡大され、リボルビングコミットメントが17.5億ドルから20.9億ドルに増加し、満期日が2028年12月2日に延長されました。
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