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ソルクシーズ Research Memo(5):財務体質は着実に改善

発行済 2017-03-13 16:41
更新済 2017-03-13 17:00
ソルクシーズ Research Memo(5):財務体質は着実に改善
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■業績動向

3. 財務状況と経営指標
ソルクシーズ (T:4284)の2016年12月期末の財務状況をみると、総資産は前期末比437百万円増加の9,414百万円となった。
主な増減要因を見ると、流動資産は現預金・有価証券が90百万円減少したものの、売上拡大に伴い受取手形及び売掛金が509百万円増加した。
また、固定資産は投資有価証券が183百万円、のれんが33百万円減少し、ソフトウェアが193百万円増加した。


一方、負債合計は前期末比258百万円増加の5,194百万円となった。
有利子負債は117百万円減少したものの、支払手形・買掛金が100百万円、退職給付に係る負債が167百万円増加した。
また、純資産合計は前期末比178百万円増加の4,220百万円となった。
親会社株主に帰属する当期純利益の計上により利益剰余金が303百万円増加したが、その他有価証券評価差額金や退職給付に係る調整累計額等のその他の包括利益累計額が123百万円減少した。


直近4期間の経営指標の推移を見ると、安全性を示す自己資本比率は43.9%とほぼ前期並みの水準で推移したが、有利子負債比率は前期比5.0ポイント低下の44.2%と低下傾向が続いており、財務体質の改善が着実に進んでいると言える。
また、収益性に関しては売上高営業利益率やROAが前期と比べて低下したものの、ROEに関しては親会社株主に帰属する当期純利益の増加によって、前期の8.6%から9.0%に上昇した。
今後、さらに収益性を向上していくためには、主力のソフトウェア開発事業において生産性の向上や高付加価値ビジネスの強化をいかに進めていくことができるかがカギを握ると見られる。
また、安定した高収益基盤を構築していくためには、遅れ気味となっているストック型ビジネスの育成も今後の経営課題となっている。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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