7日アジア時間での原油価格は小幅高となっている。米国エネルギー情報局(EIA)の発表で米国原油在庫が増加していることが明らかとなったが、それよりも、OPECによる減産や、イランやベネズエラ産原油への制裁の影響を投資家は意識しているようだ。
日本時間午後4時49分時点での、 WTI原油は0.04%高で56.24ドル、 ブレント原油は 0.30%高で66.19となっている。
原油は、12月末の安値から約27%回復している。
OPECによる日量120万バレルの減産や、OPEC加盟国であるベネズエラやイランへの制裁が、今日の原油価格に少なからず影響しているだろう。
ロイターによると、ゴールドマン・サックス(NYSE:GS)は「我々の見解では、OPECは、できるだけ早く原油市場をリバランスし、6月下旬をめどに減産を終了する戦略があると見る」と述べているという。
またロイターは、OPECが4月から6月にかけた協調減産の決定を延期する可能性があると伝えている。
一方で、米国の供給量は急激に増加している。EIAによって、日本時間午前0時30分に米原油在庫が発表され、3月1日までの週では710万バレル増加し、4億5290万バレルとなっている。これは今の時期の平均より約4%高い水準だという。
その前日には、アメリカ石油協会(API)は、730万バレル増加し4億5150万バレルと発表していた。市場予想の120万バレルより大幅に高い結果であった。
また、 今週の金曜日にはベイカーヒューズによる石油掘削リグ稼働数が発表される予定である。