ユニリタ (T:3800)は10日、2019年3月期連結決算を発表した。
売上高が前期比33.5%増の94.22億円、営業利益が同31.8%減の9.19億円、経常利益が同29.2%減の10.29億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同35.3%減の6.24億円となった。
売上高が伸長したものの、損益面では減収となった要因としては、市場において加速するクラウド化の潮流に対応すべく製品力強化のためにクラウドサービスの開発や技術支援サービス要員育成への投資を拡大したこと、プロダクト事業の一部製品開発への先行投資、メインフレーム事業の製品販売において顧客の更新動向が谷間にあることなどがあげられる。
クラウド事業の売上高は前期比39.3%増の7.15億円、営業損失は1.53億円(前期は0.83億円の損失)となった。
サービス開発やデジタルトランスフォーメーションに必要な新技術習得のための投資が損益面へのマイナス影響となったが、この投資は収益基盤につながるものとしている。
プロダクト事業の売上高は同12.4%増の28.78億円、営業利益は同2.7%減の2.94億円となった。
売上面では、自社製品を核にした業務ソリューション化が、ETLや帳票製品販売に奏功した。
また、自動化製品も回復し、主力の自社製品販売は堅調となった。
ソリューション事業の売上高は同15.4%増の20.18億円、営業利益は同52.3%減の1.04億円となった。
一部システム構築案件の収益性悪化などの影響や、また、技術支援サービスの増収に伴う外注費用の増加、そして、来期以降に備えた技術支援サービス要員育成のための投資が影響した。
メインフレーム事業の売上高は同7.6%減の20.63億円、営業利益は同8.4%減の10.79億円となった。
需要面では安定傾向となっている。
システムインテグレーション事業の売上高は17.46億円、営業利益は0.44億円となった。
売上面では、システム開発の受注が伸長した。
2020年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比6.1%増の100.00億円、営業利益が同8.8%増の10.00億円、経常利益が同6.9%増の11.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同20.1%増の7.50億円を見込んでいる。