28日の原油価格は下落している。市場の目は本日から2日間にわたり開催されるG20サミットに向いている。
28日午後4時48分時点の米WTI原油先物は59.27ドルで0.27%安。ブレント原油先物は65.48ドルで0.29%安。
トランプ米大統領は本日ロシアのプーチン大統領と会談を行う。明日はサウジのムハンマド皇太子と朝食を共にし、のちに中国の習主席と会談を行う予定。
米中通商合意に関しては、米国側の見解はまちまちだ。
トランプ米大統領は先週、中国側と「素晴らしい」電話会談を行ったと発言。しかし今週は一転し、協議が決裂すれば3000億ドル相当の中国製品に対する追加関税も辞さないとの意向を示した。
香港のサウスチャイナ・モーニング・ポスト紙が27日、米中貿易協議は「暫定合意」に至っていると報じたことで市場心理は一時回復した。
一方で、OPECプラスは来週初めの会合で協調減産延長を決定する見通し。
サムスン(KS:005930)フューチャーズのコモディティアナリストを務めるKim Kwang-rae氏は「OPECプラスの協調減産延長に注目が集まっているが、問題はどの程度減産されるのか、またサウジとロシアがどの程度減産に寄与するかだ」と指摘している。