11日の原油価格は上昇している。また、10日に発表された米国エネルギー情報局(EIA)の週次石油統計では大幅に原油在庫が減少していることが分かった。
7月5日までの週では、市場予想の308万バレル減を上回り、約950万バレルの減少となった。またその前週も109万バレル減となっており、在庫減少が続いている。
このEIAのレポート後、NY時間でWTI原油先物は約1.5%の上昇を見せた。
一方で、米国石油協会(API)は先週では810万バレル減と発表していた。
午後5時45分の時点でWTI原油先物は60.76ドル(0.55%高)、ブレント原油先物は67.34ドル (0.49%高)。
英国防省は11日、ホルムズ海峡付近を航行していた英石油タンカーがイラン部隊により航路を変えるよう警告を受けたと発表した。この報道も原油価格を支えている。
ホルムズ海峡でサウジやUAEの石油タンカーが攻撃を受けた事件や、米偵察ドローンがイランによって撃墜された事件により中東での緊張は高まっている。
加えて、イランは2015年の核合意で定められた上限を上回るウラン濃縮を決定した。これに対しトランプ米大統領は「慎重になるべき」と警告している。